インプラント治療とは
天然の歯を失ってしまった部分に、人口の歯を入れる治療です。
入れ歯などと異なるのは、天然の歯と同じような構造を人工的に再現している点です。
特に歯の根っこを再現している点が特徴です。天然の歯には普段目に見えない歯の根っこ(歯根)があり、その根っこが歯ぐきで覆われた顎の骨の中にあり、硬いものでもしっかりと咬める状況にあります。
インプラントのことを人工歯根とも表現します。歯を失ったところに、歯の頭(歯冠部)のみ乗せるのが、入れ歯やブリッジであり、歯根も再現して治療するのがインプラント治療です。
入れ歯やブリッジは歯根を持たないため、粘膜や、周囲の歯に力の負担を求めなければならず、周囲の歯の寿命を短くする傾向がありますが、インプラントの最大のメリットは周囲の歯に力の負担を求めないため、周囲の歯を長持ちさせやすくなることです。
擬人化して言えば、作業員が一名退職した場合、減少した人数で従前の仕事をし続けるためにその作業員たちに負担が増し疲労が蓄積されていくのが入れ歯やブリッジの治療で、欠員に対し、外部から作業員を新たに一名補充して元の作業員の負担を増やさずに作業を続けられるのがインプラント治療になります。
当院では2001年からインプラント治療を行っております。
CT設備とサージカルガイドプレート
当院には歯科用CT撮影設備があるため、迅速に検査・診断が行えます。
現在CT撮影後にインプラントの埋入位置を3Dシミュレーションすることが当たり前になっていますが、コンピューター画面上でいかに最適なシミュレーションが行われたとしても、埋入手術時に患者様の口腔内で具現化できるかは別の問題です。そこには手術の危険因子が潜んでいます。
よって最近では、コンピューター上でシミュレーションした埋入位置をもとにサージカルガイドプレートをコンピューターにより製作する技術が開発されています。このプレートと専用ドリルを用いることで、実際の手術時に、シミュレーションした通りの埋入位置、埋入角度、埋入深度にインプラントを入れることが可能になりました。
それにより、インプラント手術による神経や血管、隣在歯を損傷するといった事故を回避できるようになったのです。当院では2012年よりすべての症例に対してサージカルガイドプレートを用いた安全性を最優先したインプラント手術を行っております。
また、インプラントオペ時は診療スペースの床、壁などを含め手術のための特別な清掃、消毒を行い、手術室に近い状態に整え、他の患者様は同時間帯に入れずに手術を行なっております。
インフォームドコンセント
実際にインプラントをご検討の場合にはその方、その方の状況によるメリットデメリット、他の選択肢との比較など詳しくご説明いたします。
よくあるご質問
- 痛みや腫れは出ますか?
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通常のインプラント手術は痛みは非常に少なく、痛み止めもほとんど必要ないくらいです。
腫れもほとんどありません。
- 治療期間はどれくらいですか?
- 通常3か月から6か月です
費用の目安
- CT撮影
- 1万円
- インプラント準備(サージカルガイドプレートなど)
- 3万円
- 埋入手術
- 23万円
- 上部構造作成
- 9万~18万
※価格はすべて税抜です。